その修道女が現れてから、町に罪人が現れなくなった。
「うお…でっか…」「このおっぱいで聖女は無理でしょ」
彼女を見たものは口々に言う。
廃れた修道院が建て直されてからすぐだったか?彼女はそこに居た。
町の奴らは彼女の祈りが神様に届いたとか、たまたまそう思えるだけだろうと蔑む奴も居た。
だが俺は知っている。あの修道女の服が何故紅く染まっているのかを。
彼女は神からの天啓を受けし者か、はたまた審判を下す執行者か—。
今となってはどちらでもいい。真実は知らないほうがいい事もあるようだ。
:地図から消えた町に残された手記